早稲田ロゴ 早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 環境資源工学科
創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻

Nagoya Laboratory-名古屋研究室-

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  • 粉じん取り扱い作業場における作業環境管理に関する研究

  • 除染時に発生するインハラブル粒子測定法に関する研究

  • ハイボリュームを用いた粉じん中の遊離けい酸の定量法

  • 局所排気装置以外の粉じん発散防止装置の開発

  •  粉じん班は、人体に有害な粉じんを対象に様々な研究を行なっています。例えば、実際に工場に行き粉じん濃度の測定を行ったり(左下)、粉じん中の遊離けい酸含有率をX線回折法で測定したり(中央下)、街中の飲食店におけるタバコの煙の濃度を測定しに行ったり(右下)と、幅広く研究を行なっています。昨年は大分、大阪、新潟などの日本各地に測定に行ってきました。

  • ナノマテリアル取扱い作業現場における作業環境管理に関する研究

  • ナノ粒子に対する防じんマスクの捕集効率に関する研究

  • ナノ粒子に対するバグフィルター、HEPAフィルターの捕集効率に関する基礎的研究

  •  現在ナノテクノロジーは生活の様々なところに普及していますが、それらナノマテリアル(ナノ材料)を製造する作業現場では、ナノ粒子が二次的に発生し、作業環境中に飛散すると考えられており、吸入性粉じんよりもはるかにサイズが小さいものであるため、人体への悪影響が懸念されています。よって、作業者に対してばく露されるべきではないという予防的アプローチに基づいて管理される必要がありますが、現在、ナノ粒子に対して従来の作業環境測定や防じんマスク、HEPAフィルターなどが必ずしも有効であるかどうか判明していません。そこで、厚生労働省の要請を受け、in labo実験や実際に現場測定に出向き、測定法の模索、マスク等の有効性を検証しています。

  • 金属加工時に発生する切削油剤ミストの測定法開発に関する研究

  •  金属加工は、切削油剤という油を吹きかけながら行うのですが、その油がミスト状になって飛散することがあります。これを「切削油剤ミスト」と言い、これは皮膚炎や呼吸器系障害などの、人体に様々な健康影響を及ぼす有害物質です。国内では、粉じんやアスベストなどの有害物質は法律で作業場の濃度規制がされており、公的な測定法が存在しますが、切削油剤ミストにはそのような測定法がありません。我々は、厚生労働省の要請を受けて、法的に切削油剤ミストの作業環境管理ができるようにすることが研究の最終目的です。また現在は、切削油剤中に発生する微生物の測定も対象として、研究を行っています。前例のない難しい研究ですが、一から研究を作り上げていくことが大きなやりがいです。

  • 加熱脱着法による作業環境中の特定化学物質の定量に関する研究

  • 作業環境中の有機ガス定量法の開発

  •  特定の有害物質が発生する作業場においては、労働者を有害物質から守るために労働安全衛生法によって「作業環境管理」を行うことが義務付けられています。「作業環境管理」は、まず作業者が有害物質を浴びている量(ばく露量)を把握し、その量が作業者に対して危険である場合には、ばく露量を減らすための様々な対策を行うことで、作業者にとって安全な作業場を創ることを目的としています。
     その中でも、作業者のばく露量を把握するための、より正確で簡便な新しい測定方法に関して研究を行っています。具体的には、実験室系で新測定法がどの有害物質に適用できるか、及びその条件を検討し、またそれだけでなく、実際に作業現場においても測定を行うことによって従来の測定方法との比較を行っています。
     この研究成果がでれば、本測定法が公定法となり、今後の作業環境測定の際のガイドブックにも記載されるようになるという、非常に現場に近い研究です。

  • シリカゲル光触媒を用いた有機溶剤分解装置の開発に関する研究

  • 有機溶剤の分解を目的としたシリカゲル光触媒の開発に関する研究

  • 光触媒を用いた印刷工場における揮発性有機溶剤拡散防止装置の開発に関する研究

  •  現在、温暖化や砂漠化、有害物質による汚染など、多くの環境問題を抱えており、環境の改善に貢献できるクリーンな技術の創出が求められています。本研究室では、環境にやさしい触媒として注目を集めている光触媒の研究を行っています。太陽のエネルギーを用いて有害物質を完全分解するシステムの構築を目指すなどして、地球環境の改善に貢献していきます。

  • 金属酸化物触媒を用いた有機溶剤の分解に関する研究

  • オゾンを用いた化学物質の分解に関する研究

  •  工場で塗装や接着に使用されるトルエン等の有機溶剤や、医療現場におけるホルムアルデヒドといった特定化学物質等、作業環境中には様々な揮発性有機化合物(VOC)が存在しています。これらは人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、作業者へのばく露が懸念されており、その対策が急務となっています。その対策としてVOCを分解する方法が一つの有効な手法として注目されています。本研究室では従来のVOCの処理法である直接燃焼法に代わり約500℃の熱で触媒を活性化させVOCを分解する触媒燃焼法が研究されてきました。この方法により多くの物質が分解可能であり、現在はより実用化に向けた装置の開発に注力しています。また、地球温暖化の原因の一つとされているフロン類の分解や、熱ではなくオゾンを用いて触媒を活性化させて常温でVOCを分解する研究も行っています。

  • 都市大気におけるサブミクロン粒子の特性比較

  • 都市大気中のナノ粒子の実態調査

  •  大気中にはVOC(揮発性有機化合物)やディーゼル車由来のディーゼル排出粒子など様々な物質が浮遊しています。その中でも大気中に浮遊している微小粒子に着目し研究を行っています。現在、都市部の大気環境を調査するということで、西早稲田キャンパス(明治通り沿い、51号館屋上)において大気のサンプリングを行い、大気中の粒子に含まれる炭素や金属元素について分析しています。

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